機械部品加工・製造の⽣産性を上げる⾃動希釈装置ガイド
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切削油の管理や使用方法のポイント

切削油は、金属加工工程において、冷却と潤滑の両方を提供し、工具の寿命を延ばし、加工品質を向上させるために不可欠です。適切な管理と使用方法を理解し実践することは、製造コストの削減と作業環境の改善に繋がります。

目次

適正なpH・密度

水溶性切削油の効果的な使用には、適正なpH値と密度の維持が不可欠です。また、自動希釈装置の導入により、製造工程の効率化、コスト削減、そして環境負荷の軽減が実現可能となります。

切削油剤の適切なpHと密度管理
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切削油の濃度と管理方法

切削油の適切な濃度管理は、加工品質に直接影響を与えます。そのため、加工効率とコスト削減のバランスを考慮して適切に管理する必要があります。自動希釈装置を導入することで、品質の安定化が図れるだけでなく、濃度管理の自動化による業務の効率化も期待できます。

水溶性切削油の濃度と管理方法
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希釈の仕方と希釈液の性状

水溶性切削油の適切な希釈は、不必要な廃棄物の生成を減らし、環境負荷の軽減にも寄与します。正しい希釈方法と希釈用水の性状、さらに適切に希釈するために有効な自動希釈装置の導入について紹介しています。

切削油の希釈の仕方と希釈液の性状
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切削油の温度管理について

切削油の適切な温度管理は、高品質な加工品の生産と工作機械の性能向上に不可欠です。温度管理の重要性や極圧添加剤の適切な活用方法、良質な切削油を作るために有効な自動希釈装置の導入メリットについて正しく理解しておきましょう。

切削油の温度管理について
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切削油の倍率と濃度の違い

水溶性切削油の希釈倍率と濃度の違いについて理解することは、切削作業の品質とコスト効率の向上に直結します。適切な希釈倍率の切削油を作るために有効な自動希釈装置のメリットについて以下から確認してみましょう。

切削油の希釈倍率と濃度の違い
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交換基準と交換方法

切削油の適切なタイミングでの交換や交換方法は、製造プロセスの品質と効率を保つために不可欠です。さらに切削油の交換頻度を下げるためには、適切な濃度管理が重要です。切削油のロングライフ化を支える自動希釈装置の有効性についても紹介しています。

切削油の交換基準と適切な交換方法
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切削油のリサイクル方法

切削油のリサイクルは、製造業における環境保護とコスト削減の観点からも有効な手段だといえます。切削油リサイクルの可能性や具体的な方法、切削油の品質を維持しロングライフ化を実現する自動希釈装置の導入メリットについて紹介しています。

切削油のリサイクル方法
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現場の生産方式別・切削油
(クーラント)

⾃動希釈装置3選

ここでは、生産方式別に切削油(クーラント)を自動供給できる希釈装置を紹介します。自社の生産方式に合わせて適切な装置を導入し、生産性アップ・業務負担の低減・コストダウンを目指しましょう。

連続生産方式
現場には
自動希釈装置
「MAKKY-MINI 65-D」

Makky Mini 65-D(真岐興業株式会社) 引用元:真岐興業株式会社
(https://makky.co.jp/product/)

特徴
  • 希釈液をエアーポンプで供給する方式を採用。加圧タンク不要で内圧の変動による作業中断の発生なし。長時間の連続稼働でも希釈液を安定供給。
  • 離型剤(原液)の空容器を希釈液のタンク代わりにして利用する仕組み。専用タンクを必要としないため、洗浄や補充による作業中断が無い
  • 生産環境や特殊な作業条件に合わせて機能追加可能。圧送ポンプの自動復帰回路やマシンインターロック、凍結防止ヒーターなど。

公式サイトで
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受注生産方式
現場には
クーラント自動希釈装置
「MX-600C」

クーラント自動希釈装置(株式会社CEM) 引用元:株式会社CEM
(https://www.kcem.co.jp/product/)

特徴
  • 希釈率を1.0~20.0%の範囲で精度±0.2%で管理。受注生産方式で求められる製品ごとに異なる濃度に設定できるため、個別の品質基準にも対応可
  • 使用量や濃度設定を記録する機能があるため、受注ごとの履歴管理可。品質管理の問い合わせにも対応しやすく、受注生産の信頼性が高まる。
  • 一つの装置で複数の異なる希釈率を同時に設定・供給可能(オプション機能) 。顧客のニーズや仕様に応じた対応ができる

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ロット生産方式
現場には
クーラント液管理システム
「Will-Fill AIO」

クーラント液管理・自動調整システム(WILL-FILL) 引用元:WILL-FILL
(https://will-fill.com/ja)

特徴
  • クーラント液のレベルや濃度、水圧、ポンプの速度など、12種類のパラメータを同時に測定・管理可。異なる製品ごとに別の条件が必要になるロット生産に適する。
  • クーラントの残量監視と補給機能により、異なるロットでも連続して作業が行われる。手動操作が少なく、生産の流れを途切れさせない。
  • 定期的にクーラント液の状態を整える機能を搭載。液体成分が均一に保つことができ、ロットごとの品質ばらつきを防げる

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