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切削油が臭い・・・

切削油の臭い問題は、多くの工場での頭痛の種です。この記事では、切削油がなぜ悪臭を放つのかの原因と、それを解消する効果的な対策を提案します。

目次

切削油の臭いの原因

このセクションでは、切削油から発生する悪臭の主要な原因を詳しく説明します。

複数の要因による臭いの発生

切削油からの悪臭は、さまざまな要因が組み合わさって発生します。気温が高まる夏季や設備が長期間使用されていない時に特に注意が必要です。臭いの発生には以下のような原因があります。

これらの問題を適切に管理しないと、工場内が異臭で満たされることになり、作業環境に悪影響を及ぼす可能性があります。切削油の臭い問題は、ただ不快なだけでなく、生産性や品質にも影響を与えるため、早急に対策を講じることが重要です。

濃度変化と臭いの関係

切削油の濃度が適切でない場合それ自体が臭いの原因になり得ます。濃度が薄すぎると、微生物が増殖しやすくなり、濃すぎると化学反応が原因で不快な臭いが生じることがあります。

切削油の臭い対策

切削油から発生する悪臭は、現場の生産性低下や従業員への健康被害のリスクなどさまざまな影響を及ぼします。ここでは切削油の悪臭を防止する対策について見ていきましょう。

自動希釈装置の導入

切削油の濃度管理は、臭い問題を解決する鍵です。自動希釈装置を使用することで、以下のメリットがあります。

定期的なメンテナンスと清掃

切削油の臭いを抑えるためには、定期的なタンクの清掃とメンテナンスが不可欠です。

まとめ

工場における切削油の臭い問題は、適切な切削油管理と環境制御によって大幅に改善可能です。さらに自動希釈装置の導入により、日常的な管理が容易になり持続可能な解決策となり得ます。今回紹介した対策を実行することで、工場の環境と作業効率の向上が期待できるでしょう。

関連リンク

現場の生産方式別・切削油
(クーラント)

⾃動希釈装置3選

ここでは、生産方式別に切削油(クーラント)を自動供給できる希釈装置を紹介します。自社の生産方式に合わせて適切な装置を導入し、生産性アップ・業務負担の低減・コストダウンを目指しましょう。

連続生産方式
現場には
自動希釈装置
「MAKKY-MINI 65-D」

Makky Mini 65-D(真岐興業株式会社) 引用元:真岐興業株式会社
(https://makky.co.jp/product/)

特徴
  • 希釈液をエアーポンプで供給する方式を採用。加圧タンク不要で内圧の変動による作業中断の発生なし。長時間の連続稼働でも希釈液を安定供給。
  • 離型剤(原液)の空容器を希釈液のタンク代わりにして利用する仕組み。専用タンクを必要としないため、洗浄や補充による作業中断が無い
  • 生産環境や特殊な作業条件に合わせて機能追加可能。圧送ポンプの自動復帰回路やマシンインターロック、凍結防止ヒーターなど。

公式サイトで
装置の仕様をチェック

受注生産方式
現場には
クーラント自動希釈装置
「MX-600C」

クーラント自動希釈装置(株式会社CEM) 引用元:株式会社CEM
(https://www.kcem.co.jp/product/)

特徴
  • 希釈率を1.0~20.0%の範囲で精度±0.2%で管理。受注生産方式で求められる製品ごとに異なる濃度に設定できるため、個別の品質基準にも対応可
  • 使用量や濃度設定を記録する機能があるため、受注ごとの履歴管理可。品質管理の問い合わせにも対応しやすく、受注生産の信頼性が高まる。
  • 一つの装置で複数の異なる希釈率を同時に設定・供給可能(オプション機能) 。顧客のニーズや仕様に応じた対応ができる

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ロット生産方式
現場には
クーラント液管理システム
「Will-Fill AIO」

クーラント液管理・自動調整システム(WILL-FILL) 引用元:WILL-FILL
(https://will-fill.com/ja)

特徴
  • クーラント液のレベルや濃度、水圧、ポンプの速度など、12種類のパラメータを同時に測定・管理可。異なる製品ごとに別の条件が必要になるロット生産に適する。
  • クーラントの残量監視と補給機能により、異なるロットでも連続して作業が行われる。手動操作が少なく、生産の流れを途切れさせない。
  • 定期的にクーラント液の状態を整える機能を搭載。液体成分が均一に保つことができ、ロットごとの品質ばらつきを防げる

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