
現場の生産方式別
⾃動希釈装置を比較
このサイトでは、手間がかかる切削油(クーラント)の補充・撹拌・供給を自動化し、作業負担やコストの軽減に寄与する自動希釈装置を特集。希釈精度の誤差が出にくいおすすめ製品を、現場の生産方式別に厳選紹介しています。自社のものづくりにより適合した、自動希釈装置の導入を目指しましょう。

このサイトでは、手間がかかる切削油(クーラント)の補充・撹拌・供給を自動化し、作業負担やコストの軽減に寄与する自動希釈装置を特集。希釈精度の誤差が出にくいおすすめ製品を、現場の生産方式別に厳選紹介しています。自社のものづくりにより適合した、自動希釈装置の導入を目指しましょう。
ここでは、生産方式別に切削油(クーラント)を自動供給できる希釈装置を紹介します。自社の生産方式に合わせて適切な装置を導入し、生産性アップ・業務負担の低減・コストダウンを目指しましょう。
引用元:真岐興業株式会社
(https://makky.co.jp/product/)
引用元:株式会社CEM
(https://www.kcem.co.jp/product/)
引用元:WILL-FILL
(https://will-fill.com/ja)
希釈液をエアーポンプで供給しており、加圧タンクが不要に。内圧変動が起こらないため、作業を中断することなく長時間の安定稼働を実現しています。さらに、離型剤の空き容器をそのまま希釈液のタンクとして利用できるので、タンクの洗浄や交換の手間を省略可能。生産環境や作業条件に合わせて、凍結防止ヒーターや圧送ポンプの自動復帰回路などの機能を追加できます。
MAKKY-MINI 65-Dの液圧送量は、最大で毎分60リットルを吐出できる、高性能なポンプを採用。1台で複数の機械に同時接続が可能で、少品種を大量に生産する現場では、高い費用対効果を発揮します。手間のかかる配管工事も不要で、設置場所に悩むことも少なく、業務効率の向上を目指せます。
MAKKY-MINI 65-Dはエアーポンプを採用しており、従来の空気圧タンクが不要。これまでは、タンク内の希釈液が不足すると作業を止めて補給する必要がありましたが、エアーポンプの採用により希釈液の自動供給が実現。加圧する必要がなくなり、圧送量の調節についても利便性が高まりました。
ダイカストマシンおよび副資材の販売会社として、1966年に設立された真岐興業株式会社がメーカーです。現在は、個別式離型剤自動希釈圧送装置、ダイカスト用周辺設備の設計から施工、消耗品や副資材の販売などを手がけています。装置の故障や修理といったトラブルに即対応するなど、サポートにも力を入れている点が特徴です。
| 会社名 | 真岐興業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区東中延1-7-15 |
| 設立 | 1966年8月 |
希釈率を±0.2%の精度で管理可能。製品ごとに異なる濃度の設定も可能なので、個々に異なる品質基準にも対応できます。希釈液の使用量や濃度の設定を記録できるため、受注製品の履歴も管理可能。品質関連の問い合わせがあった場合にも対応しやすくなり、自社の信頼性向上にもつながります。さらに、希釈率の異なる複数の希釈液を同時に供給できるオプションも用意されています。
クーラント自動希釈装置「MIXINGUNIT」では、ラインの系統別に異なるクーラント濃度を設定し、自動供給をすることが可能。また、オプションでMC-1(自動給油制御ユニット)を導入すれば、圧力スイッチを使って複数台タンクへの送液も可能となり、さらなる生産性向上が期待できます。
希釈率設定は1.0~20.0%と細かく設定が可能で、精度についても±0.2%まで実現。濃度設定についてはタッチパネル式を採用しており、簡単な操作で正確な希釈液を供給できるのが特徴です。また、水・原液の使用量を管理できるロギング機能で、管理業務における作業負担の軽減も期待できます。
クーラント自動希釈装置「MIXINGUNIT」を取り扱っているCEM(セム)は、生産設備や自動化設備の制御システムを中心に、提案・設計・製作・販売を行っている企業。さまざまな自動盛業のマネジメントサービスを通じ、環境負荷の低減・持続可能な社会の実現に貢献しています。
| 会社名 | 株式会社CEM |
|---|---|
| 所在地 | 石川県白山市源兵島町960 |
| 設立 | 2003年 |
自律機能を搭載しており、定期的にクーラント液の状態を調整可能。液体成分を均一に保てるため、品質のばらつきを抑制可能。また、手動操作を必要としない場面が多く、仮に手動操作が必要になった場合でも、メールで通知されるので生産の流れが途切れにくくなります。
クーラント液の濃度や水圧・ポンプの速度など、最大で12種類の数値を同時に測定でき、ロット生産の強い味方となります。
WILL-FILLでは、加工機械ごとに接続したセンサーにより切削油の濃度や量を自動測定可能。さらに、オプションを利用すればpHやEC(熱伝導率)といったデータまで測定・管理することができます。希釈精度についても±0.6%の変動に抑えられており、安定した希釈率の維持に役立つ装置となっています。
WILL-FILLには循環機能が搭載されており、クーラントを定期的に循環させることで水質のコンディションを維持しています。この機能によって安定した状態のクーラントを循環させられるようになり、工作機械や工具の寿命が改善。1台あたりの生産性向上も期待できるようになります。
ベルギーにある機械工学関連会社・ DIERICKX Toolsによって開発。日本国内では、福田交易株式会社が販売代理店となっています。福田交易は、1940年に創業した、技術系専門商社です。国内7か所に営業拠点を構え、全国をカバーしています。
| 会社名 | 福田交易株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区明石町11-2 |
| 設立 | 1950年 |
切削油(クーラント)自動希釈装置を一覧でご紹介します。各装置の簡単な特徴をまとめてみましたので、気になる装置についてはぜひ詳細をチェックしてみてください。
空気圧タンクや複雑な配管工事も不要、スムーズな導入が期待できる水溶性離型剤自動希釈圧送装置「MAKKY-MINI」。数値を入力するだけで希釈液を自動作成、希釈精度も±3%と正確です。
| 所在地 | 東京都品川区東中延1-7-15 |
|---|---|
| 電話番号 | 03-3782-2695 |
| 公式URL | https://makky.co.jp/en/product/ |
水配管に対し、原液を直接送り込むという特許取得の技術を用いたクーラント自動希釈装置。希釈率設定も1.0〜20.0%対応と幅広く、設定方法もシンプルとなっています。
| 所在地 | 石川県白山市源兵島町960 |
|---|---|
| 電話番号 | 076-256-3371 |
| 公式URL | https://www.kcem.co.jp/product/ |
クーラント液管理・自動調整システム「Will-Fill」は、濃度やクーラント量をセンサーで自動測定。データの分析結果に基づいて必要量を算出、自動でクーラントを補充します。
| 所在地 | 東京都中央区明石町11-2(福田交易) |
|---|---|
| 電話番号 | 03-5565-6811(福田交易) |
| 公式URL | https://www.fukudaco.co.jp/products/types/other-products/coolant/coolant1.html |
クーラント液自動希釈供給装置「FKMシリーズ」は、撹拌機を搭載することで微粒子化された希釈液を供給可能。工作機械への配管供給についても、自動で対応してくれます。
| 所在地 | 岐阜県可児市広見在原518 |
|---|---|
| 電話番号 | 0574-63-1221 |
| 公式URL | http://chubu-cl.com/products/coolant/ |
倍率設定は3〜20倍から選択、水道水と原液を任意の倍率に自動で希釈できる装置です。電磁弁が搭載されており、電気的なON/OFFですぐに吐水を停止させられます。
| 所在地 | 長野県長野市柳原1573 |
|---|---|
| 電話番号 | 026-243-4066 |
| 公式URL | https://www.seiko-giken.jp/product/automatic-diluter/mixer-2/index |
水溶性のクーラント原液を水で希釈し、補給するための装置。カウンターの数値を変えるだけで希釈倍率を設定できるなど、使いやすいシステムとなっています。
| 所在地 | 兵庫県尼崎市杭瀬本町1-13-5 |
|---|---|
| 電話番号 | 06-6488-8082 |
| 公式URL | http://www.nifcoplant.co.jp/ |
100Vの電圧で稼働するため電圧工事は不要、水道管をつなぐだけで設置可能です。工作機械への同時接続台数は最大で40台、デジタル表示で濃度変更もしやすくなっています。
| 所在地 | 石川県白山市倉部町2014 |
|---|---|
| 電話番号 | 076-275-1185 |
| 公式URL | https://iwmt-kg.jp/ |
ボタンを押すだけで、指定した濃度±0.5%の切削液を自動作成できる装置。タンクの中には攪拌羽根が設置されており、攪拌にかかる労働者の負担と手間を軽減できます。
| 所在地 | 岐阜県多治見市金山町22-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0572-21-2460 |
| 公式URL | https://japan-separater.jp/ |
水溶性クーラント液の希釈と攪拌を、自動で行える混合装置。細かい粒子が均一に分散した、安定性・浸透性の高い加工湯を生成できます。電源は不要、水道水との接続のみでOKです。
| 所在地 | 愛知県名古屋市中区丸の内3-20-3 BPRプレイス久屋大通10F |
|---|---|
| 電話番号 | 052-750-7560 |
| 公式URL | https://blaser.com/ja/ |
軟水機が内蔵されており、水溶性クーラント希釈液を電解アルカリイオン水に変更できるのが特徴。腐敗臭の防止や工具の寿命延長といった、さまざまな効果が期待できます。
| 所在地 | 滋賀県長浜市細江町864-4 |
|---|---|
| 電話番号 | 0749-72-3980 |
| 公式URL | https://www.takahasi-k.co.jp |
バルブを開くだけで、指定した濃度を保った希釈水を生成可能。ホースから機械に希釈水を補充できるため、重いドラム缶やペール缶などを持ち上げる必要がありません。
| 所在地 | 情報が見つかりませんでした。 |
|---|---|
| 電話番号 | 情報が見つかりませんでした。 |
| 公式URL | 情報が見つかりませんでした。 |
設置は水道水配管につなぐだけでOK。水圧のみで作動し、原液の吸引と水道水の混合を行えるレストプレックス社製のユニットです。希釈率は、0〜20%または40%で変更可能。
| 所在地 | 京都府相楽郡精華町精華台7-4-6 |
|---|---|
| 電話番号 | 0774-98-0518 |
| 公式URL | https://www.dynamictools.co.jp/item/59 |
水圧と水流で原液を吸い上げ、水と混合して指定の希釈濃度に調整。バルブを開くだけで希釈作業を行うことができ、圧力計で圧力を確認しながら安定した作業を実施できます。
| 所在地 | 兵庫県川西市加茂6-110-4 |
|---|---|
| 電話番号 | 072-755-1675 |
| 公式URL | https://kstech-eslim.com/自動希釈バルブ/ |
水溶性クーラント液・洗浄液・研削油などの希釈装置で、バルブ操作だけで一定濃度の希釈液を生成。水圧のみで動作可能、電磁弁・フロートスイッチで自動化も実現できます。
| 所在地 | 愛知県豊田市明和町6-1 |
|---|---|
| 電話番号 | 0565-28-2651 |
| 公式URL | https://www.t-k.co.jp/catalog/environment02.html |
一定濃度の水溶液を作成するために開発された装置で、一度配管して濃度を設定すれば、バルブのON/OFFのみで希釈液を作成可能です。真空圧で原液を吸い上げるため、電力などは不要です。
| 所在地 | 神奈川県平塚市宮の前3-7-205 |
|---|---|
| 電話番号 | 0463-23-6001 |
| 公式URL | https://www.i-ko.jp/mixer.html |
J-Mixは「コストの見える化」「省スペース」などの強みを持つソリューションです。クーラントタンクに指定濃度で安定的に自動給水を行うことが可能であり、水・原液の補給量計算を行う必要がないことから業務効率化を実現することが可能です。また、タンクレスでコンパクトな本体であることから省スペース化の実現にも貢献します。
| 所在地 | 愛知県豊田市竜神町弥生53 |
|---|---|
| 電話番号 | 0565-27-2112 |
| 公式URL | https://www.kk-jpc.co.jp/ |
FMS(フレキシブル生産システム)や無人運転で、クーラント切削液を設定濃度でミキシング・自動供給できる切削液混合装置です。高性能ミキシングエジェクターにより、溶けにくい原液でも完全にミキシングし、一定濃度で希釈された切削液を供給できます。またコンパクトサイズで移動も可能です。
| 所在地 | 広島県福山市引野町5-15-9 広和ビル |
|---|---|
| 電話番号 | 084-943-7734 |
| 公式URL | http://www.kowa-m.co.jp/index.htm |
コンヒラの自動精密希釈装置は高性能インバータや吐出量の高機能調整計へのフィードバック、原水の自動流量調整などにより高精度の希釈、混合ができます。プリンターや通信機能の付加、スターティックミキサーやダイナミックミキサーとの併用、配管・機器などのサニタリー仕様化などオプションも多彩でニーズに合った提案ができます。
| 所在地 | 愛媛県今治市北高下町2丁目2番23号 |
|---|---|
| 電話番号 | 0898-23-6660 |
| 公式URL | https://www.conhira.com/ |
ここでは、機械部品加工の現場にあった、信頼性の高い自動希釈装置の選び方について解説します。
切削油(クーラント)自動希釈装置の希釈方式には、エジェクター方式と、電気・機械駆動方式があります。エジェクター方式は、高圧流体の力を利用して切削油を吸い込み攪拌を行う方式で、手軽さからよく使用されていますが、水圧・気温等により濃度にバラつきが出やすく、希釈精度の誤差が大きくなる可能性があります。
一方、電気・機械駆動方式は水・原液量に応じて自動補給・撹拌ができるため、希釈率を適切に維持・供給することで、中長期で原料(希釈液)や工作機械部品のロングライフ化を実現できるというメリットがあります。

電気・機械駆動方式を採用している装置にも、さまざまな種類があります。現場の生産方式に合った切削油(クーラント)自動希釈装置を選定することが、より高い費用対効果を創出するポイントになります。

少ない種類の製品を大量に生産する方式で、ラインの切り替えやセットアップへのロスが少なめ。工作機械も同じ設定で使用するケースが多いため、供給ポンプの性能が高く、同じ濃度に希釈されたクーラント液を、1台で各機械へスムーズに供給できる製品が望ましいでしょう。

機能やデザインなどにおける、類似性の低い商品を少量ずつ生産する方式。顧客のニーズに合わせて多種多様な商品を生産できますが、それぞれのラインごとに必要な機械や設備が違ってくるのが特徴。各ラインで、異なる希釈率のクーラント液を共有できる製品がおすすめです。

さまざまな品種の部品や商品を、高精度複合加工機によって大量生産する方式です。それぞれのラインは、大型の5軸加工マニシングセンター等によって自動化・無人化されている点が特徴。複合加⼯機ごとにクーラントの希釈率を⾃動管理できる自動希釈装置を選びましょう。
工作機械での加工における潤滑性を高め、摩擦熱の冷却などの効果を持つ切削油(クーラント)。ここでは、ものづくり現場での環境維持に欠かせない、切削油の適切な管理方法と使用方法のポイントについてまとめました。
水溶性切削油剤における適切なpHと、密度について解説しています。これらの管理の重要性とコツについても触れていますので、ぜひチェックしておいてください。
切削油の効果を十分に発揮させるために、必要となるのが濃度管理です。適切な濃度はどれくらいなのか、日々どのように管理したら良いのか、といった情報をご紹介します。
水溶性切削油剤は水で希釈して使用しますが、その方法を誤ると工作機械の故障やワークにも悪影響を及ぼします。正しい希釈の仕方と、希釈液の正常について知っておきましょう。
工具やワークの熱変異の防止、加工精度の維持に欠かせないのが切削油の温度管理です。ここでは、適切な切削油剤の温度とその管理方法について解説していきます。
適切な希釈倍率を知るためにチェックしておきたい、水溶性切削油の濃度と希釈倍率との違いについて解説。正しい効果を得るためには、適切な希釈倍率を守る必要があります。
切削油は消耗品であり、適切なタイミングで交換を行わなければなりません。ここでは、切削油のロングライフ化にもつながる交換基準の考え方と、その方法をご紹介します。
使用後は廃棄されると思われがちな切削油ですが、不純物を取り除くことでリサイクルが可能となっています。環境保全やコスト削減の観点からも、その方法を知っておきましょう。
金属加工に用いる切削油ですが、使用を続けていくうちに、さまざまなトラブルが発生することがあります。ここでは、切削油によくある悩みとトラブルの対応策についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
水溶性切削液によくあるトラブルのひとつが、加工中に発泡や気泡が発生してしまうという現象です。この泡立ちはなぜ起こるのか、その原因と対策について解説しています。
切削油の腐敗や劣化は、切削油の寿命を縮めてしまうため、できるだけ回避したい現象のひとつです。なぜ腐敗や劣化が起こるのか、それを防ぐ方法と共にチェックしていきましょう。
切削油が臭くなると工場内にニオイが充満してしまい、作業環境が悪くなってしまいます。なぜ切削油から悪臭が発生するのか、気になる原因と対策方法についてまとめました。
切削油が変色してしまうと、加工したワークにも悪影響を及ぼします。ここでは切削油が変色する理由と、それを防いで生産性を向上させるためのポイントをご紹介します。
旋盤加工では冷却のために切削油が使用されますが、なぜか精度が安定しない…というトラブルが発生することがあります。その原因と対応について見ていきましょう。
切削油を使用するとき発生するオイルミスト。空気中に浮遊しており、人体や環境、機械への悪影響が懸念されます。オイルミスト対策に有効なのは、ミストコレクタです。オイルミストの影響やミストコレクタの種類を解説しました。
切削油は、長く触れていることで、汗腺が詰まったり抵抗性を失ったりして手荒れを起こす可能性があります。手荒れを防止するためには、作業前に保護クリームを塗布して、作業後に石鹸で洗浄することがポイントです。
切削油に含まれる化学成分が皮膚に触れることでアレルギー反応が起こることがあります。蒸発時の塵埃もアレルギーの原因となるので、作業環境を清潔に保つこと、作業着・手袋などの防護服を適切に身に着けることで対策するようにしましょう。低アレルゲンの切削油を選ぶ、作業前に保護クリームを塗るのも対策として挙げられます。
切削油が劣化する場合、「微生物の繁殖」が原因のひとつとして挙げられます。微生物の繁殖は完全に抑えることは困難ですが、しっかりと対策を行うことで切削液の寿命を延ばしてトラブルを防げる可能性が高くなります。
切削油や潤滑油の利用時における他油混入の発生はさまざまな問題の引き金になる恐れがあります。混入しないための仕組みづくりや混入した場合における対応策などを、この記事を参考にしてさまざまな角度から対策を検討しておいてください。
シールやガスケットの劣化によるすき間からの異物や、タンクにたまった切りくずや金属粉などが、切削油に混入するおそれがあります。異物混入は切削油の劣化や切削工具の摩耗、加工不良、異臭などの原因になるので、日ごろから点検・管理することが大切です。
切削油は大きく2種類に大別することができ、「油性切削油」と「水溶性切削油」でそれぞれ特徴や用いるメリットが異なります。求める加工精度のほか使用する素材・加工方法、環境への配慮、作業効率性などあらゆる観点から検討・選定を行いましょう。
切削油やその廃液、スラッジが適切に処理されない場合、環境汚染や作業環境悪化の原因になります。対策の重要性が高まり、塩素フリーなど環境対応型油や使用量削減技術、廃油・スラッジの適正処理の導入が進んでいます。
切削作業で発生するミストや油煙は作業者の健康や作業環境に悪影響が懸念されます。ミストを発生しにくい切削油の利用、ミストコレクターや換気設備の設置などの対策が有効です。設置した機器は、適切なメンテナンスを行い、対策効果を維持することが求められます。
切削油を使用して作業を行っていると、油が皮膚に付着してかゆみや炎症が発生することがあります。この状況を防ぐためにもあらかじめ予防のための対策を行っておくこと、またかゆみが発生した場合にはできるだけ早く作業をストップして対処することが大切です。
水溶性切削油は火災の危険が少なく扱いやすい反面、液の劣化やバクテリアの繁殖といった衛生面のリスクを伴います。不水溶性切削油との違いを把握し定期的な点検や清掃を実施することが、安全な作業環境の維持につながります。
金属加工の現場に欠かせない切削油(クーラント)。実は、切削油とひと口に言ってもさまざまな種類があり、それぞれ効果や成分などが異なります。適切な切削油を選び、生産性や工作物の精度を高めるためにも、基本的な情報を知っておきましょう。