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供給・安全トラブルの実態と対策

自動希釈装置の切削油に関する
供給・安全トラブルの実態と対策

希釈装置は金属加工現場において切削油の濃度や液量を無人化・自動化して、生産性を向上させますが、長時間稼働や管理不足によって供給停止や液漏れが起こると火災などのトラブルが起こる恐れがあります。ここでは、供給・安全トラブルの種類や対策についてまとめました。

供給トラブルの種類と影響

切削油の主な供給トラブルとしては、液面の低下やポンプ異常が挙げられ、ワークの焼き付きや工具破損、機械故障に繋がる恐れがあります。具体的な供給トラブルについて解説します。

クーラント供給停止

クーラントの供給が停止すると、ドライ状態で加工が続いてしまい、工具の焼き付きやワーク不良だけでなく火災を引き起こす恐れがあります。クーラントの供給が停止する原因としては、原液ドラムが空になる、吸引・配管が詰まってしまう、希釈水が停止するなどが挙げられます。

液漏れ

切削油が大量に流出してしまうと、床面が汚染したり転倒事故を引き起こしたりする恐れがありますし、清掃コストがかかる、環境汚損を引き起こすリスクも生じます。希釈ノズルの目詰まりや、エアーロックの発生でポンプが液を吸い上げられくなることが原因です。

圧力・流量不安定

微細な粉塵や切粉がストレーナーやフィルターに詰まり流量が低下・変動することで圧力や流量が不安定になると、ポンプの不具合が起こったり油剤が劣化したりして加工精度の低下や工具寿命が短くなる恐れがあります。

対策システムと運用ポイント

切削油の希釈供給装置を自動化し、自動管理システムを導入することで供給トラブルを防ぐことができます。液面・濃度センサーがついている自動希釈供給装置を導入すれば、タンク内水量を自動で監視して下限時には自動で補給します。また、圧力の低下など異常を検知した際の自動停止など、夜間の無人運転時でも安定して供給できます。

また、週1回の清掃や3か月ごとの配管点検などメンテナンスを行うことで切削油の供給トラブルを防止できます。タンク内の油状態を管理することで切削油の劣化を防いで寿命を延ばすこともできます。切削油は危険物第四類(引火性液体)に該当するため、消防法対応タンクや漏れセンサーの設置対応も行いましょう。

切削油の供給トラブルは自動化で対策できる

希釈装置の切削油供給トラブルとしては供給異常や液漏れ、濃度異常などが挙げられますが、自動化することで供給時のトラブル対策ができます。液面センサーでの残量モニターや低下時の自動補給、異常時の自動機械停止でリスクに対応できます。リアルタイムで状態を把握することができるため離れた場所からでもチェックでき、夜間や休日でも無人・連続で安定して運転できます。

ただし、自動化システムを過信しすぎずに定期的なメンテナンスを行うことも重要です。自社の運用に合わせた管理・対策を行いましょう。

現場の生産方式別・切削油
(クーラント)

⾃動希釈装置3選

ここでは、生産方式別に切削油(クーラント)を自動供給できる希釈装置を紹介します。自社の生産方式に合わせて適切な装置を導入し、生産性アップ・業務負担の低減・コストダウンを目指しましょう。

連続生産方式
現場には
自動希釈装置
「MAKKY-MINI」

Makky Mini 65-D(真岐興業株式会社) 引用元:真岐興業株式会社
(https://makky.co.jp/product/)

連続生産方式が向いている業界
  • 自動車部品製造業
  • 金属部品加工業
  • アルミダイカスト・鋳造業界
特徴
  • 希釈液をエアーポンプで供給する方式を採用。加圧タンク不要で内圧の変動による作業中断の発生なし。長時間の連続稼働でも希釈液を安定供給。
  • 離型剤(原液)の空容器を希釈液のタンク代わりにして利用する仕組み。専用タンクを必要としないため、洗浄や補充による作業中断が無い
  • 生産環境や特殊な作業条件に合わせて機能追加可能。圧送ポンプの自動復帰回路やマシンインターロック、凍結防止ヒーターなど。

公式サイトで
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受注生産方式
現場には
クーラント自動希釈装置
「MX-600C」

クーラント自動希釈装置(株式会社CEM) 引用元:株式会社CEM
(https://www.kcem.co.jp/product/)

受注生産方式が向いている業界
  • 医療機器部品製造業
  • 航空機部品・試作部品加工業
  • 金型加工業
特徴
  • 希釈率を1.0~20.0%の範囲で精度±0.2%で管理。受注生産方式で求められる製品ごとに異なる濃度に設定できるため、個別の品質基準にも対応可
  • 使用量や濃度設定を記録する機能があるため、受注ごとの履歴管理可。品質管理の問い合わせにも対応しやすく、受注生産の信頼性が高まる。
  • 一つの装置で複数の異なる希釈率を同時に設定・供給可能(オプション機能) 。顧客のニーズや仕様に応じた対応ができる

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ロット生産方式
現場には
クーラント液管理システム
「Will-Fill AIO」

クーラント液管理・自動調整システム(WILL-FILL) 引用元:WILL-FILL
(https://will-fill.com/ja)

ロット生産方式が向いている業界
  • 精密部品加工業
  • 電子部品・通信機器部品製造業
  • 自動車部品の量産前試作ライン
特徴
  • クーラント液のレベルや濃度、水圧、ポンプの速度など、12種類のパラメータを同時に測定・管理可。異なる製品ごとに別の条件が必要になるロット生産に適する。
  • クーラントの残量監視と補給機能により、異なるロットでも連続して作業が行われる。手動操作が少なく、生産の流れを途切れさせない。
  • 定期的にクーラント液の状態を整える機能を搭載。液体成分が均一に保つことができ、ロットごとの品質ばらつきを防げる

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