切削油に含まれる成分に人体に有害なものはありませんが、普段から切削油を使用していると肌荒れが起こってしまう場合があります。この記事では、切削油による肌荒れの原因や症状、対策などについてまとめました。肌荒れが気になっている方や作業員の肌を守りたい方はぜひ参考にしてください。
切削加工時に使用する切削油は潤滑・冷却・防錆などの役割を持ち、加工する材料に直接噴射して使用しますが、ミストが皮膚に付着したりワークに付着した切削油が肌に触れたりすることで手や腕を中心に赤み、湿疹やかゆみなどの症状が出ることがあります。
職業と関連した接触皮膚炎は「職業性皮膚疾炎」と呼ばれ、生産現場で問題となっています。切削油による職業性皮膚炎には刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎があり、いずれも厚生労働省による職業病リストに含まれています。
切削油が肌荒れを起こす原因としては、切削油に含まれる成分が挙げられます。
不水溶性切削油の場合は、鉱油や脂肪油、EP油の刺激性が原因として挙げられます。鉱油には脱脂作用もあり、発疹やひび割れの要因にもなっています。脂肪油は鉱油より刺激が低く、EP剤も刺激性は少ないものが多いのですが芳香族の中には刺激性の高いものがあるので注意しなければいけません。
水溶性切削油はpH8~10の弱アルカリ性になっているため、脱脂作用があります。長時間手につくと皮膚が荒れる原因となってしまいます。
また、作業の中で材料を削った切りくずが皮膚を傷つけて炎症を起こしているケースもあります。
切削油による肌荒れ症状は、初期には手荒れ、乾燥やひび荒れなどが見られ、それが進行すると痛みを伴うひび割れや強いかゆみが起こることがあります。かぶれとしては、赤みやかゆみだけでなく腫れや水ぶくれが起こることもあり、慢性化すれば作業に支障をきたすだけでなく治療にも時間がかかってしまいます。
肌荒れが起こりやすい部位としては、手や腕が主であり手首や指の間など油が残りやすい部位にも多く見られます。
切削油による肌荒れは、様々な方法で予防・対策できます。
労働安全衛生法では、化学物質による健康障害防止措置を企業に求めています。化学物質による労働災害を防ぐための対策を求めるものであり、企業は適切な換気装置の設置、労働者への教育や保護具の着用などを対策として行う必要があります。
切削油に関しては製品の特性や健康の有害性、取り扱い方法や応急処置などが記載されているSDS(Safety Data Shee: 安全データシート)を掲示して、作業者がいつでも確認できるようにしておかなければいけません。
切削油を取り扱う現場で肌荒れが起こったとき、症状を軽視することなく早期に医療機関を受診できるようにしておくことも大切です。
切削油は作業効率を高めるために欠かせないものですが、皮膚に付着することでその刺激や脱脂性が肌荒れを起こす恐れもあります。切削油による肌荒れは、日々のケアや作業環境の整備によって予防できます。
企業としても切削油を含む化学物質による健康被害を防ぐことが労働安全衛生法で定められています。作業員が健康で快適な職場で働けるよう、意識するようにしましょう。
ここでは、生産方式別に切削油(クーラント)を自動供給できる希釈装置を紹介します。自社の生産方式に合わせて適切な装置を導入し、生産性アップ・業務負担の低減・コストダウンを目指しましょう。
引用元:真岐興業株式会社
(https://makky.co.jp/product/)
引用元:株式会社CEM
(https://www.kcem.co.jp/product/)
引用元:WILL-FILL
(https://will-fill.com/ja)